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外環 矢切地区について

松戸矢切・小山地区外環対策協議会 浅井さんの「市川の空気を調べる会」の通信10号の寄稿を転載

◆部分供用による地域の環境の悪化

当初、国は「部分供用は周辺道路の混乱をもたらすので、全体完成後に高速部と一般部を一括供用する」という方針であったのに、住民説明もないまま、外環道路国道部分2車線を部分供用すると方針転換しました。当然松戸地区の外環対策協議会は、「部分供用の再検討と凍結」を求めて、何度も国や松戸市と交渉しました。残念ながらやめさせることはできませんでしたが、*部分供用後の交通量予測*部分供用前と後の交通量調査と騒音・振動調査(年1回)*二酸化窒素と浮遊粒子状物質の測定(年4回)などの実施を約束させました。

2008年から部分供用されている国道298号線の交通量は、約12,800台/日(大型車混入率は約40%)。外環完成時の4分の1以下の交通量にもかかわらず、沿道の騒音は環境アセスメントの予測値を既に超えています。完全供用時にはどれほどの騒音が住民を悩ませることになるのでしょう。平日外環道路を通るのはほとんどが貨物車輌で、県道市川松戸線を市川方向へ流れてゆきます。市川方向の県道の渋滞はさらに深刻になっています。

◆外環道路は巨大な遮音壁を必要とする道路

外環道路の両側には、5m~7mの巨大な遮音壁ができます。料金所ができる三矢小台地域の遮音壁は、7mの高さで全面金属板。「圧迫感がある。見通しが悪く防犯上も心配」という声が聞こえてきたので、当会では近隣住民が首都国道事務所と交渉する場を設定しました。「なぜ7mの高さが必要なのか。全面透光板にできないか」という意見が出ましたが、首都国道事務所の回答は「騒音の予測結果から7mが必要。金属板の方が吸音効果は高い。地面から1~3mの高さを透光板に変更する」でした。このような遮音壁を必要とするほどの騒音が予測される道路だということです。

◆外環道路によって地域の生活環境は著しく悪化

松戸地区の外環対策協議会は、あくまでも外環道路の建設に反対の立場で運動していますが、現実問題として、工事中や完全供用後の地域住民の生活への影響が深刻かつ重大なので、説明を求めたり、交渉をしたりしています。常時監視測定局は要求より遅れて完全供用前に、場所も県道から離れて設置されますが、交通量調査等はこれまで通り継続して行うことを約束させました。しかし地域分断は今でも深刻な問題であり、外環道路完成後は地域の生活環境は更に著しく悪化します。地域の環境を守るため、今後も粘り強く運動を続けてゆきます。

バードウォッチングのお知らせ(北国分地区)

バードウォッチングのお知らせ  (雨天中止)

平成28年11月27日(日)  平成29年 2月12日(日)  平成29年 4月29日(祝)

案内人:村岡幸生さん(日本野鳥の会会員)

 午前10時、小塚山あずまや集合。じゅんさい池までゆっくり歩きながら野鳥を探します。12時じゅんさい池解散。皆様の御参加をお待ちしています。  ※有れば双眼鏡、メモ帳をご持参ください。